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綱渡りをスポーツとして楽しむ「スラックライン(SlackLine)」とは?

13 分で読めます。投稿から 774日。最終更新から 34日経過。

スラックライン(SlackLine)とは?

スラックラインの歩き方

簡単にスラックラインの説明

スラックライン(slackline)とは二点間に張り渡した専用ラインの上で楽しむスポーツの名称、もしくはその器具のことです。簡単にいえば、綱渡りをスポーツとして楽しむ行為。英語でslackとは「ゆるみ・たるんだ・いいかげん」などをしており、Slacklineを直訳すれば「たるんだ線」となります。
日本でも専用ラインが輸入されてクライミング雑誌などで紹介されるようになり、2009年あたりから注目されてスラックラインを楽しむ人が増えてきています。基本的には長さは10m程度で膝くらいの高さにラインを張って、その上で歩いたり座ったりジャンプしたりといろんな動作をして遊びます。いきなり歩くのは難しいですが、歩けなくても乗っかるだけで笑えます。また、長いラインを張って挑戦したり、高い場所に張ったりして楽しむ人もいます。

通常、ラインの低く設置するので、誰でも安全に遊べるスポーツです。主に公園の木などに設置しますが、条件が揃えば室内でも設置可能です。
スラックラインは単にアウトドアレジャースポーツとして楽しめるのははもちろん、運動効果が高いので各種トレーニング効果やダイエット効果が見込めます。

スラックラインにつかう綱は「ライン」と称し、専用品を使います。平たいテープ状で幅が5cmタイプが人気です。専用の器具を使い、強いテンションで固く張ります。

簡単にスラックラインの起源

  • 発祥は1960年代アメリカのヨセミテのチェーン歩き。特にヨセミテのCamp4という場所は長期滞在していたクライマーが、休養日や暇つぶしとして使い古したロープやクライミングギアを使ってスラックラインを楽しんでいた。1990年代にはクライマーがバランストレーニングやパフォーマンスとしてとして行い、「スラックライン」と称された。
  • 2000年代後半にヨーロッパで盛んになり、ドイツのギボン社の幅広ラインとお手軽設置ラチェットでさらに火がつく。そして日本へ。
    1. 詳しくはスラックラインの歴史

blog-スラックラインの歩き方について

この「スラックラインの歩き方」というblogではスラックラインの楽しみ方や設置方法、トリックの一覧・ハイラインやロングラインの動画・フリースタイル大会の動画・商品情報・イベント情報などスラックラインに関する最新情報を幅広く紹介しています。

遊び方

ライン(綱)を渡るといっても高さは膝くらいに張るので落下に伴う危険はほとんどありません。ラインを張る長さの間隔は普通10mくらいですが、長くも短くも場所により自由に設置できます。市販品は大体15mが多いです。ラインはポリエステルやナイロン製で平べったいベルト状をしており、幅は2.5cm~5cm、柔らかい生地が採用され少し伸縮性があります(伸縮性があるといっても、ゴムのような伸縮性が在るわけではありません)。木と木などの支点の間に器具を使って強く張り、更に上を歩くことによって、ラインは縦に揺れたり横に揺れたりします。このラインの揺れこそがスラックラインの特徴です。その揺れるラインを自然にコントロールして上を歩くのです。

難易度はラインの張りの長さで調整できますし、そのうちにラインの揺れに体が対応できるようになり、練習経験を積めばほとんどの人が歩けるくらいには上達します。短いライン(4~8m)くらいなら、数時間の練習で歩いてしまう人もいます。ですが、そういうすぐに歩けるようになる人は元々バランス感覚が良かったり、普段から運動している人です。「だめだー」思ったより難しいと思った人は片足の練習からはじめて根気よく練習を続けましょう。練習時間に比例して少しずつ上達して一ヶ月くらい経てば歩けるようになると思います。

消費カロリーは見た目よりも高く、フィットネス効果も高いです。もともと体重が標準よりも重い人は、特に効果が実感できると思います。もちろんバランストレーニングにもなりますし、休日の遊びにもなります。集中力しながらもリラックスするというメンタルトレーニングにもなります。つまり、他のスポーツのトレーニングとしても非常に優れています。高さを調整すれば小学校低学年くらいから上は中高年の方まで楽しめます。スラックラインは歩けなくてもラインに乗っかるだけで面白くて楽しめて、おまけに汗までかける素晴らしいスポーツです。

スラックラインが遊べる専用室内ジムもあります

2010年3月に日本初のスラックライン 専用ジム ソラニスソラニスが誕生しました。テレビや雑誌でも紹介されて、注目のスポットとなっています。清潔な室内には3本のラインが張られていて、初心者向けの短いラインもあります。初めの人でも安心してスラックラインに専念できるジムです。30分400円から遊ぶことが出来ますから、ぜひ訪ねてみてください。

ソラニスの店内
スラックライン 専用ジム ソラニスのブログ

注目されたきっかけ


Dean Potter | Documentary (Part 2/5)
スラックラインにはハイラインというジャンルも存在します。もともとスラックラインが注目を浴びはじめるきっかけは高いところで行うハイラインでした。クライマーがパフォーマンスの一環として岩峰の間にラインを張り、渡ることをやってみたのです。この動画はアメリカ、カリフォルニア州ヨセミテ国立公園ロストアロースパイヤーという有名な場所でクライミング界のスター、ディーン・ポッターが命綱無しでを渡りきった瞬間です。詳しくはスラックラインの歴史のエントリーを見てみてください。

このパフォーマンスによりクライマーの間で認知度が高まり、平衡感覚を養うトレーニングとしてスラックラインは行われました。愛好者が増えるにつれ、10m程度の短いラインで飛んだり跳ねたりしてトリックをやったり、単純にスポーツやアウトドアレジャーとして遊ばれるようになります。そしてそれは「フリースタイル」と呼ばれていました。現在のスラックラインの主流はそのフリースタイルであり、スラックラインといえば「フリースタイル」を指すようになっています。そして、トリックを競うコンペが近年開かれるようになり、2010年からはメーカー主催でワールドカップが開催されるほどの人気となっています(日本人も参加して入賞しています)。

設置が簡単にできるようになって人気に火がつく


↑巻き取りにラチェットを使うことで手軽に強力なテンションが掛けられるようになった。

当初のこの遊びの弱点としてラインの設置の煩わしさがありました。強いテンションをかけるにはカラビナやプーリーを使って折り返して締め込みを行う必要があったのです。ラインそのものもナイロンテープの長い物(ウェイビング)が使われていて、あまり一般的ではありませんでした。そのことから、スラックラインはクライミングギアを使うクライマーの遊びやトレーニングという側面が強かったのです。ネットショップなどではスラックラインキットの商品はクライミングギアに分類されています。

ですが、ヨーロッパではそのトレーニング効果に注目があつまり、手軽に遊べるスラックラインキットが発売されるようになりました。手軽な入門用として簡単に締め上げができるラチェット(手動ギアで巻き上げるウインチ、正式名:ラチェットバックル)を採用しを使ったセットが販売され、だれでも強力なテンションが掛けられるようになり一気に設置の難易度が下がったのです。

そしてドイツのギボンというスラックライン専門メーカーが発売したスラックラインキットはライン幅を5cmと幅広にしてたことで、さらに難易度を下げることに成功して人気に火がつきます。また、スラックラインは基本的には公園などの木に張って遊びます。ドイツは森林教育が盛んだそうですが、そんな土地柄も最初に普及したきっかけだと思います。

日本でもギボン製品が販売され始めたことで雑誌にも紹介され少しずつ広まりました。最初はやはりクライミング関連の雑誌などに紹介されましたが、すぐにアウトドアやスポーツ雑誌に紹介されて認知度が少しずつ高まりました。今ではTVでも時々取り上げられれています。

知度が高まるに連れギボン以外にも扱うメーカーが増えました。人気の市販品のキットは15mタイプが主流で、価格はノーブランド品で3500円から上級者向けライン17000円くらいです。設置は簡単です。必要なものはスラックラインキットと木の保護材だけですから、ぜひ気軽に挑戦してみてください。
設置に関してのエントリーはスラックラインの設置方法—張り方になります。あとで確認してみてください。

商品画像

ギボン[GIBBON](ワンカラー)スラックライン(ジャンプライン)【JIBLINE】【楽ギフ_包装】【綱渡り遊び】【ロープ遊び】【バランス感覚遊び】【ムーブ弾力性タイプ】【ラバーコーティング】【ラチェット付】【ドイツ技術監査局公認規格テストTUV承認】---アウトドアーズ・コンパス

トリックやさまざまなムーブに対応しやすい超弾力性のあるラインを使用。付属のラチェットを使って簡単にセットアップできます。グリップしやすいようにラインにはラバーの...

販売価格: 17,640 円

設置の注意点

スラックラインはポール状の構造物や木を支点として、その間に張ります。当然ながら、ある程度強度のあるものを選んでください。木に設置する場合は、ツリーウェア(スポンジ状のものや厚めの布・ラインの保護にもなる)などで木の養生をきちんとすることがマナーです。木の場合は直径25cm以上のある程度太い木を選び、若木や老木、蔦や地衣類の付着の多い木も避けます。また、人工物に支点をとる際は、十分に強度があるか検討して設置してください(見た目ほどの強度がない場合も多い)。

管理者のいるよう公園なら、関係者に声を掛けることも大事です。都市部の公園ではスラックラインのことを知っている場合も多いようなので、安全で楽しいスポーツであることを説明してマナーよく利用してください。また、設置場所はなるべく他の人が使わないような公園のデッドスペース的なところを選びます。何本も必要以上にラインを張るのも避けましょう。偶然に他のスラックライナーが後から来た場合はなるべく一緒、もしくは近くで遊ぶようにします。先に来ている人が、一緒にどうですかと声をかけてあげる(かっこ良く言えば「セッションしませんか?」)のが、スマートだと思います。これはスラックライナーだけで公園の多くの面積を占有しないための処置です。

トリックの動画

GIBBON Slacklines Allstars Tour “City Slackers”
スラックラインは歩くだけでなく、飛んだり座ったりする動き(トリック)に挑戦して楽しむこともできます。この動画はギボンのライダーがアメリカの街中でスラックライン(シティラインとかアーバンラインという)をしている動画です。すごいのでぜひ見てみてください。そして、スラックラインの楽しさがわかるはず。

ですが、公園以外の、例えば路上や電柱・人工物などにゲリラ的にスラックラインの設置を行うことはそれなりの理由がない限り避けるべきです。なるべく公園やもしくは所有者の許可が取れるところで遊んでください。

ワールドカップも開かれてる?


Slackline WorldCup 2011 Munich – Official video
この動画は2011年7月、ドイツのミュンヘンにて行われたワールドカップ第一戦の公式動画です。とてもスリリングで楽しげで素晴らしい動画ですので、どうぞじっくり見てください。日本人からはGappai選手と下選手の二人がベスト16からのトーナメントに出場しており、動画にも登場します。

このようにスラックラインはコンペ形式で優劣を競う大会が開かれています。勝負の方式は一対一の対決形式で行われます。お互いの持ち時間(普通は2分~4分)が設定され落ちたら交代して交互にトリックを繰り出し複数の審判による判定で勝敗を決めます。スラックラインの愛好者が増えるにつれトリックの種類は爆発的に増えています。特に派手さがあってメイク率の高いバウンス系トリック(お尻で跳ねるブットバウンスなどの、ラインの弾性を利用して跳ねる技)はトリック構成の中心となっており、ほとんどの選手が高レベルなバウンストリックを習得しています。さらにフリップ系などの難易度の高いトリックを成功させることができるか?という事がコンペで勝ち上がるポイントになっています。

大規模な大会としては2010年からメーカーなどが主催してワールドカップが開催されるようになりました。夏から秋にかけて世界各地で数試合がおこなわれ、各大会の順位によりポイントが与えられて総合優勝を決めます。もちろん日本人も参加しており、2010年はAzcan選手が総合七位に入っています。Azcan選手は2010年10月に行われた、第一回日本オープンスラックライン選手権大会でも優勝しています。日本オープンはメーカー主催でスラックライン日本一を決める大会です。

ハイラインの動画

Skyliners Trailer from sebastien montaz-rosset on Vimeo.

France – Chamonix – Aiguilles du Diable – L : 45m – H : 60m
これはフレンチアルプスで行われたハイラインの様子のダイジェスト動画です。この動画の本編や、フランス周辺の他のハイライン動画を見たい人は、梅雨の夜にじっくり見たいThe highliner databaseのハイライン動画特集。日本の小川山もあるよ。のエントリーを御覧ください。

以下代表的なトリックをいくつか簡単に紹介

  • ドロップニー—-片膝をついて座る感じ
  • ダブルドロップニー—-横を向いてくるぶし付近でラインに引っ掛け座る感じ。
  • レイダウン—-ラインに寝る。
  • ガンビット系—-片足と片腕で体を支え様々な動きをする。体幹が必要。
  • フロントレバー—-体をラインに対して横に向き、ラインを両手でって体を持ち上げる。腕力が必要。
  • リーマーリープ—前方にジャンプ
  • 360—ライン上で一回転スピンジャンプ。
  • ブットバウンス—-お尻からラインに落ちて反発で飛んで立つ。
  • チェストバウンス—お腹付近でラインに落ちて反発で飛んで立つ。
  • サーフィン—–足を両方ついてラインを激しく揺らして波を乗りこなす。
  • バックフリップ—-ライン上でバック宙をする。もちろん着地はラインの上。出来る人は日本に10人もいないファンタジックなトリック。

詳しくは初級ライントリックなど。

スラックラインをしたいと思ったらスラックラインのはじめ方のエントリーをどうぞ。
Let’s Slacklining!!

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コメント:2

マジカル」ベンハー 2011-09-15

最近スラックラインを購入しました。

とても楽しいですね。

スラックラインの歩き方 2011-09-16

コメントありがとうございます。
ほんと楽しですよね。シンプルな遊びだから逆にハマっちゃう気がします。

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